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第1回MHNわーくしょっぷ 性についてのQ&A~生きるのスタートを考えよう!~

  • 執筆者の写真: mhn
    mhn
  • 2019年11月8日
  • 読了時間: 4分

主催は「めぐろhumanねっとわーく」。目黒区内で障害のある方々を支援する事業所等が集まり、障害の有無関わらず、地域に生活する人たちと繋がりながら楽しく暮らしていけるようなまちづくりを目指して活動している団体です。

今回は東京心理技術研究所主催、上級教育カウンセラー、専門カウンセラー認定心理士の芳賀久貴先生を交えたワークショップ形式のイベントでしが、性教育の具体的な教え方、方法論というよりは、「人間らしいとは何なのか?」という自分への問いの時間でした。




芳賀先生はとても穏やかな語り口で、まず性教育の目標をどこに置くか。核として男性と女性の間柄の人間的な「在り方」を学ぶ、教育することが大事ということから話し始めました。


以下セミナー内容抜粋です

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親として子どもに何を教えたら良いのか?下記のことを方法から教えるよりもまず話すことにより、性に対しての隠したさや照れくささはなくなる。


・人間らしい関わり方とは何?

・人間らしさとは何?

・人間としての価値・素晴らしさとは何か?

・人間とは何か?


また、人間固有の特徴として「創造性(クリエイティビティ)」が大事。動物的ではダメということを教える。(ここが性教育で語られていない。


男性の特性と女性の特性を融合させ、より創造性を発揮させる。

→融合させる在り方とは?→夫婦の関係→夫婦になる意味とは?→お互いに優れた特性が融合する関係。


子ども時代は「交際(異性とのつきあいの中で学んでいくこと)」を通じて創造性を勉強していく時期。

交際=異性について、互いの心身について学んでいく事であり、尊敬の気持ちでつきあい、学ぶ事。


性欲・セックスについての在り方は?

動物は利己的にセックスをするが、人間はエゴイスティック(=動物的)ではいけない。相手を学ぶ、尊重する行為であって性の発散ではいけない。三方よし(相手・自分・周り)でなければならない。男の子は特に性の加害者であってはならない。相手の特性を学び、違いの中にある人間性を学ぶことがセックスのあり方。


年齢・性別・障害の有無関係なく、性を語るにあたり大切なのはこちらの(親の)人間性を子どもに渡していく、心を込めて語りかける、想いをかける=非言語的なコミュニケーションが大事ということ。

どれだけ想いを持って伝えるかが大事。性教育は手段ではなく「想い」が大事。

子は親の行動を意識的にも無意識的にもみている。親をモデルに成長する。


伝え方として、

① 伝える前の作業をする→子どもの話・気持ちをまず聴く。親が伝えたい事をどう子どもが考えているのか教えてもらう。

② 子どものわかる言葉で伝える。理由を伝える。「◯◯する方がいいと思う(提案)、なぜなら〜(理由)」従わせようとしないこと。


家族の落とし穴として、

つい感情的になってしまうことがあるが、家族であっても別人格として尊重することを意識して習慣化する。

感情的になる前に心のお化粧をする、一呼吸おいて接する。

夫婦がひとつの方針でやることが大事=夫婦の対話が必要。押し付けない、お互い学び合う姿勢が大事。

非行=両親のギャップが要因になりうる。


親も配偶者以外に助けを求めることができる場所あったり、人がいたりするのが大事。


最後に、、、

「人間らしいとは何なのか?」

「人間らしい付き合い方とは?」→エゴイスティックではなく、社会的に祝福される付き合いをする、核心を持つ。


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終わってみると性教育の具体的な指導論ではなく、常に自分や夫婦関係、親子関係について考えさせられた2時間でした。世間的に思い浮かべる性教育は避妊方法などの具体的な手段であることが多いと思いますが、それだけに注目するのではなく(もちろんそれも大事ですが)、何のために性教育するのか、人間らしく交際するということはなんなのか、ということを自分の中や家族間で対話することが性教育に対する偏見をなくす第一歩なのかもしれないと感じました。

また性教育をするに際しての子どもに接する態度は子どもの年齢性別を問わず一貫して「人格尊重の態度」をとることが大事であり、それは性教育だけでなく、子育て、人との付き合いに関しても同じだと思いました。

少し哲学的でしたが、自分へ問いが持てた良い時間でした。夫婦だから、家族だからといって相手を自分に従わせようとせず、違いを尊重し認め合うというのは全てに通じるし。「心にお化粧をする」という言葉がぐっと刺さりました。反省。


性教育セミナーは全10回を予定しており、次回は2020年2月20日に性暴力について学ぶセミナーを開催予定です。興味ある方はぜひ問い合わせてみてくださいね。

心にお化粧をして、明日からまた仕事がんばろう〜っと。


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めぐろHuman ねっとわーく

勉強会や講演会、イベントの企画や運営のサポートを行っています。相談も随時受付中。

電話:03-5734-1642

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